日本海最大の島、佐渡島とは ?
佐渡島は新潟港からフェリーでおよそ2時間半、約30kmに位置します。面積は約855㎢ 東京23区の約1.5倍の大きさを誇る日本海最大の離島です。
四季折々の豊かな自然
島の4分の3が森林に覆われ、国際保護鳥であるトキを育む豊かな自然が魅力。
花の百名山に選ばれるドンデン山や秋の紅葉、杉の巨樹が生える原生林、日本海に沈む夕陽、美しい棚田といった四季折々の景色を楽しむことができます。
歴史と伝統に富む佐渡カルチャー
世界文化遺産候補にもなる歴史ある佐渡金山や、人々の暮らしに溶け込んだ伝統芸能である能、日本を代表する民謡ともなっている佐渡おけさなど。長い歴史によって全国から移住者がやってきた佐渡島には、様々な方言や文化、伝統芸能が多く残されています。
レンタカーで満喫ドライブ!
おさえておきたい佐渡の観光スポット
佐渡を自由に楽しむには車がベスト。レンタカー屋さんも多くありますし、マイカーで来れる方はそのまま佐渡へ入ってしまうのも◎
佐渡島の海岸線は約262km、車でノンストップで走っても7時間ほどかかります。日本海最大の島は想像以上に大きく、一日で回るのはかなり難しいです。島の玄関口である両津を起点に南部と北部に分けてスケジュールを立てるのがおすすめです。
01 透明度抜群!
「 二ツ亀海水浴場 」
佐渡屈指の透明度を誇る海水浴場「二ツ亀海水浴場」は、ミシュラン観光版『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で二つ星を獲得しているほか『日本快水浴場』にも選ばれているスポットです。
二匹の亀が寄り添っているように見える「沖の島」と「磯の島」は、干潮の時だけ現れる砂浜の道を歩いて渡ることができます。潮の満ち引きによって景色が変わる不思議な海 二ツ亀。
こんな標識も見どころです♩
■ 二ツ亀海水浴場
新潟県佐渡市鷲崎 両津港から車で約50分
02 海に突き出た一枚岩
「 大野亀 」
佐渡西側 外界府海岸の北端にある「大野亀」。山のように見えますがこれは海に突き出た”一枚岩”なんです!標高167mの巨大な岩は、近くで見るとその迫力に圧倒されます。
そして麓に広がるのは5月下旬〜6月上旬に見頃を迎えるトビシマカンゾウの群生地。日本でみることができるのはここ佐渡と山形の飛島だけなんです。
一面が黄色い絨毯で埋め尽くされる景色は必見。訪れるならぜひこの時期がおすすめです。
■ 大野亀
新潟県佐渡市願 両津港より車で約50分
03 花の百名山・草花の宝庫
「 ドンデン山 」
「ドンデン山」は900m級の三つの山を合わせた高原一帯の総称で、新日本百名山・花の百名山にも選定されている高山植物や山野草の宝庫。
ドンデン高原から佐渡最高峰の金北山(1172m)までの縦走が一番人気の登山コースで、毎年多くの登山家が訪れます。
春にはカタクリの大群生、初夏には日本固有の高山植物シラネアオイ。秋の紅葉の時期も美しく、佐渡の大自然を存分に楽しむことができること間違いなしの場所です。
■ ドンデン山(正式名タダラ峰)
・アオネバ登山口 佐渡市梅津 山頂まで約2時間30分
トレッキングルートの中で最もポピュラー
4.5月のみ両津港〜アオネバ登山口〜ドンデン山壮までのバスあり(ドンデンライナー)
佐渡トレッキング協会HP http://www.sado-trekking.com
04 佐渡屈指の景勝地
断崖の絶景が連なる「 尖閣湾 」
30m級の断崖が連なる迫力満点の「尖閣湾」は、北欧ノルウェーのハルダゲン・フィヨルドの景観に似ていることからこの名前が付けられました。
一帯が海中公園となっていて、展望台からは尖閣湾の一帯が一望。美しい佐渡ブルーの海も一緒に楽しむことができます。
ここへ来たらぜひおすすめしたいのが海中透視船。船内アナウンスの説明を聞きながら約15分間のクルーズ体験ができ、船から間近で見る湾内の様子は絶景です!ガラス張りの床からは海中のたくさんの魚たちも観察することができます。
■ 尖閣湾揚島遊園(せんかくわんあげしまゆうえん)
新潟県佐渡市北狄1561 両津港から車で約60分
5月〜9月8:00~17:30 ほか時期により変動あり
入園料 大人500円 / 海中透視船 900円
HP https://sado-ageshima.com
05 壮大な歴史ロマン
「 史跡 佐渡金山 」
ユネスコ世界文化遺産の候補ともなり今注目を浴びる「佐渡金山」は、日本最大の金銀山として江戸時代から約400年にわたって採掘が続けられました。深さは800m、開削された坑道は約400kmと、東京〜大阪の直線距離ほどにもなるそうです。
ここ史跡佐渡金山では、人形を使って当時の採掘作業を忠実に再現した宗太夫坑コースや、トロッコ道や機械工場などの近代化産業遺跡を巡る道遊坑コースがあり、壮大な歴史を実際に歩きながら感じることができます。
なかでも佐渡金山の象徴、巨大な金脈を人の手で掘り進めるうちに山がV字にパックリと割れたような姿になった「道遊の割戸」は必見!こちらは道遊坑コースで見ることができます。
■ 史跡 佐渡金山
新潟県佐渡市下相川1305 両津港から車で約60分
HP https://www.sado-kinzan.com
06 まるでラピュタの世界
「 北沢浮遊選鉱場跡 」
相川地区には発電所やシックナーなどの鉱山の近代化に貢献した国の史跡が多く残されています。
こちらの「北沢浮遊選鉱場跡」は、元々銅の製鉄過程で行われていた浮遊選鉱法を日本で初めて金銀の採取に応用し、成功したもの。大量の鉱石を処理できたことから「東洋一の選鉱場」と言われたそうです。
廃墟好きには堪らない歴史を思わせる鉱場跡。今にも壊れそうな壁や柱、コンクリートの朽ちた姿、生い茂る緑がまるでラピュタの世界のようだと人気の観光スポットに。夜になるとライトアップもあり、昼間とはまた違う幻想的な世界観を体感することができます。
■ 北沢浮遊選鉱場跡
新潟県佐渡市相川北沢3-2 両津港より車で約50分
24時間見学可 夜間ライトアップあり
07 夕日の名所「 七浦海岸 」
「七浦海岸」は相川地区の鹿伏から二見までをまたぐ10kmの海岸線です。典型的な隆起海岸で、変化に富んだ美しい岩場が続いています。
また日本の夕陽100選にも選ばれる夕陽スポットとしても有名で、日本海に沈む夕陽と複雑な岩の黒い影のコントラストがとても美しい場所。ぜひ夕暮れ時に。
■ 七浦海岸
新潟県佐渡市高瀬 両津港から車で約40分
08 間近でトキに出会える
「 トキの森公園 」
せっかく佐渡に来たのなら「トキ」を見てみたいという方も多いのではないでしょうか!
ここ「トキの森公園」には”トキ資料展示館”と”トキふれあいプラザ”の二つの施設があり、トキの生態や歴史を学ぶことができたり、ゲート越しに本物のトキを見学することができます。
運が良ければ生まれたばかりの可愛いヒナにも会うことができるかも。公園の入り口には世界に一つだけのトキポストもあります。
■ トキの森公園
新潟県佐渡市新穂長畝383-2 両津港から車で約20分
8:30~17:00(最終16:30) 月曜休(3月〜11月無休)
協力費 大人400円
HP https://www.city.sado.niigata.jp/site/tokinomori/1161.html
09 もうひとつの清水の舞台
「 清水寺 」
「清水寺(せいすいじ)」と読むこちらのお寺は、誰もが知るあの京都の清水寺を模して造られています。本尊も京都の清水寺同様に千手観世音菩薩。
桓武天皇の勅によって、佐渡で暮らす人々が京都にある清水寺にある”本尊千手観世音菩薩”をお参りできるようにするためにと808年に開基されました。
佐渡市指定の有形文化財である入り口の仁王門をくぐると、壮大な杉の巨木が立ち並ぶ参道へ。
なんともいえない厳かな空気が漂っており、夏でもどこかひんやりと涼しく苔むした石造りの階段。そして奥には緑に包まれた”清水の舞台”があります。
静かな自然の中に佇む佐渡の清水寺。
近くには佐渡市指定の天然記念物である推定樹齢1000年の「新穂の大イチョウ」もあります。ぜひあわせて訪れてみてはいかがでしょうか。
■ 清水寺(せいすいじ)
新潟県佐渡市新穂大野124-1
両津港より車で約20分 Pなし
清水寺HP http://www.sado-seisuiji.jp
10 佐渡の映えスポット
「 あめやの桟橋 」
SNSでも人気急上昇中のフォトスポットである「あめやの桟橋」は、佐和田海水浴場にあります。もともとは明治時代に日用品を運ぶためにつくられたもので、現在のものは2018年に建て替えられたものです。
目に見える部分は木製で当時の景観がそのまま残されていて、海へと真っ直ぐ伸びる桟橋の先までいけば、佐渡ブルーの海の真ん中に立っているかのような不思議な感覚に。夕暮れ時もまた美しいです。
■ 佐和田海水浴場
新潟県佐渡市河原田本町315 両津港から車で約35分
トイレ、Pあり
11 千石船と船大工の里
「 宿根木の町並み 」
宿根木は北前船の寄港地として栄えた小木海岸の入り江の集落で、今も迷路のような細い路地に100以上の民家が密集しています。一帯が国の”重要伝統的建造物群保存地区”に制定されていて、当時の面影そのままの独特な町並みを歩くことができます。
まるで映画のセットのような風情溢れる異世界感。有名な三角家をはじめ、旧宿根木郵便局や公会堂、小さな隠れ家カフェなどお食事処もあります。案内所で地図をもらい、歴史的な町並みをのんびりと散策はいかがでしょうか。
■ 宿根木の町並み
新潟県佐渡市宿根木
両津港より車で約70分 小木港より約15分
散策のための駐車場は近くの郵便局Pへ 宿根木町並み案内所あり
HP https://shukunegi.com
12 佐渡ならではの体験
「 矢島・経島のたらい舟 」
佐渡といえばたらい舟が有名ですが、島内にはたらい舟の体験ができる場所が3箇所あります。なかでもおすすめなのが「矢島・径島のたらい舟」。
穏やかな入り江に浮かぶの二つのしまを赤い太鼓橋がつなぎ、エメラルドグリーンに透き通る美しい海面が特徴です。古き良き日本の雰囲気の中にタイムスリップしたような気分を味わうことができます。
矢島・経島の他には小木港すぐの力屋観光汽船、宿根木のはんぎりがあります。
■ 矢島体験交流館
新潟県佐渡市小木365-1
両津港から車で約75分 小木港から約5分
平日9:00~16:00 土日祝~17:00 11月〜3月休 大人600円
以上、佐渡島の人気観光スポットの紹介でした!
ま と め
想像以上に大きな佐渡島は、島の端から端まで行くにもとても時間がかかります。行きたいスポットはある程度目星をつけて効率よくまわるのがポイント。
日帰りも可能ですが、できれば一泊、二泊ほどしてゆっくりと島を満喫してみて下さいねっ
佐渡のレンタカー
【両津】
・アイランドレンタカー (0259)23-2455
・ニコニコレンタカー (0259)23-2864
・気軽にレンタカー (0259)58-8031
・佐渡汽船レンタカー両津港店 (0259)27-5195
・タイムズカーレンタル (0259)24-7211
・ニッポンレンタカー (0259)23-4020
・トヨタレンタカー (0259)27-2100
【新穂】
・JAレンタカー (0259)22-3133 or 080-8432-6922
【小木】
・佐渡汽船レンタカー小木港店 (0259)27-5195
・アブラヤレンタカー (0259)67-7791
・佐渡レンタカー小木営業所 (0259)86-3010
レンタカーの他にはタクシーや各地に路線バス、夏季を中心に人気の観光スポットを巡る周遊バスが運行しています。それぞれの旅のスタイルにあわせた移動手段を決めてみて下さい。
佐渡島へのアクセス
佐渡島へは新潟県にある二つの港(新潟港・直江津港)から船に乗って行くことができます。飛行機は現在運行はありません。
➀ 新潟 ーー 両津航路
【カーフェリー約2時間30分・ジェットフォイル約1時間】
・メイン航路(利用者も船の便もこちらが多い)
・新潟駅から新潟港(佐渡汽船ターミナル)
路線バスで約15分210円
・新潟空港から新潟港
タクシーで約30分3000円
・カーフェリー 1日5便(おけさ丸・ときわ丸)
・ジェットフォイル 1日5便(ぎんが・つばさ・すいせい)
➁ 直江津 ーー 小木航路【カーフェリー約2時間40分】
・関西や中部地方からのアクセスに便利
・小木港から両津港は車で約70分かかるので注意。
・直江津駅から直江津港
路線バスで約10分180円
タクシーで約10分1000円
・カーフェリー 1日2便(こがね丸 )
どちらの航路もインターネットから予約が可能です。時刻表や運賃の詳細は佐渡汽船公式HPよりご確認下さい。
最後に。
今回は佐渡島の王道スポットを紹介しましたが、
自然も歴史もたくさんある佐渡島には
まだまだ紹介しきれなかった魅力が
たくさんあります。
ぜひ自分だけのとっておきの佐渡の旅を
ぜひ楽しんで下さい^^
* 佐渡島 information
⚪︎ 佐渡観光ナビ https://www.visitsado.com
⚪︎ 新潟交通佐渡株式会社 https://www.sado-bus.com
⚪︎ 佐渡汽船 https://www.sadokisen.co.jp
⚪︎ 佐渡観光交流機構Twitter @sadokankou
⚪︎ 佐渡観光交流機構Instagram @sado_tourism