【佐渡島】観光スポット２０選｜佐渡をとことん楽しむ絶景巡りの旅

日本海最大の島、佐渡島とは ?

佐渡島は新潟港からフェリーでおよそ2時間半、約30kmに位置します。面積は約855㎢ 東京23区の約1.5倍の大きさを誇る日本海最大の離島です。

島の4分の3が森林に覆われ、国際保護鳥であるトキを育む豊かな自然が魅力。花の百名山に選ばれるドンデン山や秋の紅葉、杉の巨樹が生える原生林、日本海に沈む夕陽、美しい棚田といった四季折々の景色を楽しむことができます。

また世界文化遺産候補にもなる佐渡金山や伝統芸能である能、佐渡おけさ、鬼太鼓など、長い歴史によって全国から移住者がやってきた佐渡島には様々な方言や文化、伝統芸能が多く残されています。

佐渡の絶景を巡るドライブへ

まず、佐渡は想像以上に広い！ということを覚えておきましょう。
海岸線沿いはぐるっと約210km、車でノンストップで走っても一周5時間ほどかかります。観光タクシーや路線バスもありますが、レンタカーを借りるもよし。マイカーで行くもよし。移動はやはり車がおすすめです。

今回は４つのエリアごとに観光スポットを紹介していきたいと思います。

両 津 エ リ ア

01
透明度抜群
「 二ツ亀海水浴場 」

佐渡屈指の透明度を誇る海水浴場「二ツ亀海水浴場」は、ミシュラン観光版『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で二つ星を獲得しているほか『日本快水浴場』にも選ばれているスポットです。

二匹の亀が寄り添っているように見える「沖の島」と「磯の島」は、干潮の時だけ現れる砂浜の道を歩いて渡ることができます。潮の満ち引きによって景色が変わる不思議な海 二ツ亀。こんな標識の写真スポットもあります。

02
海に突き出た一枚岩
「 大野亀 」

佐渡西側 外界府海岸の北端にある「大野亀」。山のように見えますがこれは海に突き出た”一枚岩”なんです！標高167mの巨大な岩は、近くで見るとその迫力に圧倒されます。

そして麓に広がるのは5月下旬〜6月上旬に見頃を迎えるトビシマカンゾウの群生地。日本でみることができるのはここ佐渡と山形の飛島だけなんです。

一面が黄色い絨毯で埋め尽くされる景色は必見。訪れるならぜひこの時期がおすすめです。

03
多彩な草花の宝庫
「 ドンデン山 」

ドンデン山は900m級の三つの山を合わせた高原一帯の総称で、高山植物や山野草の宝庫と言われています。

春にはカタクリの大群生、日本固有の高山植物シラネアオイ。秋の紅葉の時期も美しく、佐渡の大自然を存分に楽しむことができます。

ドンデン高原ロッジを起点に2時間ほどで高原を一周することができるので、登山ビギナーでもハイキング感覚で歩くことができるのもポイントです。

04
美しい日本の原風景
「 岩首昇竜棚田 」

岩首地区の標高350mを超える山間に広がる「岩首昇竜棚田」は、江戸時代頃から受け継がれたもので現在も残る田んぼは460枚ほどあるそうです。独特な地形を活かしてつくられた大小の変形田が天空に昇る竜のように見えることからこの名前が付きました。

機械作業が難しいため草刈り作業も手作業で行われ、島の方たちが大事に守ってきた景観です。頂上付近には展望台も設置されていて、世界農業遺産(GIAHS)にも登録された佐渡を代表する棚田のひとつです。

この小屋の先に駐車スペースがありますが、道のりはかなり狭いのでゆっくりと安全運転で。

近くには2016年銀河芸術祭につくられた寺田佳央さんの作品”世阿弥の彼岸ボートが今も残されており、中に入れば思い出ノートに自由にメッセージを綴ることができます。（1000円で泊まることもできるのだとか）

相 川 エ リ ア

05
断崖の絶景が連なる
「 尖閣湾 」

30m級の断崖が連なる迫力満点の「尖閣湾」は、北欧ノルウェーのハルダゲン・フィヨルドの景観に似ていることからこの名前が付けられました。
一帯が海中公園となっていて、展望台からは尖閣湾の一帯が一望。美しい佐渡ブルーの海も一緒に楽しむことができます。

ここへ来たらぜひおすすめしたいのが海中透視船。船内アナウンスの説明を聞きながら約15分間のクルーズ体験ができ、船から間近で見る湾内の様子は絶景です！ガラス張りの床からは海中のたくさんの魚たちも観察することができます。

06
落ちそうで落ちない奇跡の石
「弁慶の挟み岩」

巨岩と巨岩の間にすっぽりと岩が挟まっている不思議な光景。これはその昔、鬼に力比べを挑まれた佐渡弁慶という力自慢が放り投げた岩が、遠く離れたここ下相川まで飛んできてすっぽりと挟まったという伝説があります。
真相は未だ謎のままですが、何百年もの時を経てもなお落ちることのない岩に「落ちない」奇跡の奇岩に願をかけようと受験生をはじめとした合格祈願スポットとなっているんだとか。

時期によっては岩の向こう側に夕陽が沈む光景も見ることができるそうです。ぜひみてみたいですね。

07
壮大な歴史ロマン
「 史跡 佐渡金山 」

ユネスコ世界文化遺産の候補ともなり今注目を浴びる「佐渡金山」は、日本最大の金銀山として江戸時代から約400年にわたって採掘が続けられました。深さは800m、開削された坑道は約400kmと、東京〜大阪の直線距離ほどにもなるそうです。

ここ史跡佐渡金山では、人形を使って当時の採掘作業を忠実に再現した宗太夫坑コースや、トロッコ道や機械工場などの近代化産業遺跡を巡る道遊坑コースがあり、壮大な歴史を実際に歩きながら感じることができます。

なかでも佐渡金山の象徴、巨大な金脈を人の手で掘り進めるうちに山がV字にパックリと割れたような姿になった「道遊の割戸」は必見！こちらは道遊坑コースで見ることができます。

08
まるでラピュタの世界
「 北沢浮遊選鉱場跡 」

相川地区には発電所やシックナーなどの鉱山の近代化に貢献した国の史跡が多く残されています。
こちらの「北沢浮遊選鉱場跡」は、元々銅の製鉄過程で行われていた浮遊選鉱法を日本で初めて金銀の採取に応用し、成功したもの。大量の鉱石を処理できたことから「東洋一の選鉱場」と言われたそうです。

廃墟好きには堪らない歴史を思わせる鉱場跡。今にも壊れそうな壁や柱、コンクリートの朽ちた姿、生い茂る緑がまるでラピュタの世界のようだと人気の観光スポットに。夜になるとライトアップもあり、昼間とはまた違う幻想的な世界観を体感することができます。

09
今も残る土木遺産
「 大間港 」

佐渡金山、北沢浮遊選鉱場跡ときたら是非こちらも立ち寄りたい大間港跡。明治時代、鉱石の搬出や鉱山資材の搬入に使われた鉱山専用の港です。

当時のたたき工法によるトラス橋やローダー橋脚、クレーン台座などがそのまま残されており、土木遺産にも認定されています。透き通る海に廃墟感のある歴史的な建造物のコントラストがまたノスタルジックな風景を生み出しています。かつての佐渡金銀山の発展を支えたロマンある場所。夕暮れ時も美しいです。

すぐ近くには大昔の溶岩流やレトロな橋を見ることのできる千畳敷もあるのであわせていくのもおすすめです。

10
非日常な撮影スポット
「 旧相川拘置支所 」

ツタに覆われたコンクリート塀が目印のこちらは、昭和29年に新潟刑務所相川拘置支所として開設され昭和47年まで実際に使用されていた拘置支所です。雑居房や医療室、炊事場がほぼ当時のまま残っており、現存する木造の拘置支所は全国的にも珍しく、国の登録有形文化財になっています。

決して楽しい場所ではないのですが、朽ちた家具や壁やドアの色使い、明るく差し込む陽の光によってアートのような空間に見えてしまう不思議。

誰でも自由に見学できるので撮影スポットとしても人気のある場所で、京町通りを山側に登っていった場所にあります。

11
島内唯一の小さな映画館
「 ガシマシネマ 」

旧相川拘置支所の少し手前、京町通りの坂の途中に佇む小さな映画館。かつての金山鉱山住宅を改装し、木造平屋のレトロな雰囲気を残した島唯一の劇場です。

佐渡に関する映画も多く扱っているので”佐渡で佐渡の映画を見る”そんな素敵な体験ができちゃうかも。

たくさんの本が並んだカフェも併設されているので、上映前に、上映後にゆっくりと珈琲タイムもよし。ランチとしてカフェ利用だけでもよし。上映作品はHPでご確認下さい。

12
日本海に沈む夕日の名所
「 七浦海岸 」

「七浦海岸」は相川地区の鹿伏から二見までをまたぐ10kmの海岸線です。典型的な隆起海岸で、変化に富んだ美しい岩場が続いています。

また佐渡の西海岸であるこの辺りは日本海に沈む美しい夕陽を見ることができます。ぜひ夕暮れ時に。

国 中 エ リ ア

13
間近でトキに出会える
「 トキの森公園 」

せっかく佐渡に来たのなら「トキ」を見てみたいという方も多いのではないでしょうか！
ここ「トキの森公園」には”トキ資料展示館”と”トキふれあいプラザ”の二つの施設があり、トキの生態や歴史を学ぶことができたり、ゲート越しに本物のトキを見学することができます。

運が良ければ生まれたばかりの可愛いヒナにも会うことができるかも。公園の入り口には世界に一つだけのトキポストもあります。

14
もうひとつの清水の舞台
「 清水寺 」

「清水寺（せいすいじ）」と読むこちらのお寺は、誰もが知るあの京都の清水寺を模して造られています。本尊も京都の清水寺同様に千手観世音菩薩。
桓武天皇の勅によって、佐渡で暮らす人々が京都にある清水寺にある”本尊千手観世音菩薩”をお参りできるようにするためにと808年に開基されました。

佐渡市指定の有形文化財である入り口の仁王門をくぐると、壮大な杉の巨木が立ち並ぶ参道へ。

なんともいえない厳かな空気が漂っており、夏でもどこかひんやりと涼しく苔むした石造りの階段。そして奥には緑に包まれた”清水の舞台”があります。

静かな自然の中に佇む佐渡の清水寺。
近くには佐渡市指定の天然記念物である推定樹齢1000年の「新穂の大イチョウ」もあります。ぜひあわせて訪れてみてはいかがでしょうか。

15
佐渡の映えスポット
「 あめやの桟橋 」

SNSでも人気急上昇中のフォトスポットである「あめやの桟橋」は、佐和田海水浴場にあります。もともとは明治時代に日用品を運ぶためにつくられたもので、現在のものは2018年に建て替えられたものです。

目に見える部分は木製で当時の景観がそのまま残されていて、海へと真っ直ぐ伸びる桟橋の先までいけば、佐渡ブルーの海の真ん中に立っているかのような不思議な感覚に。夕暮れ時もまた美しいです。

小 木 エ リ ア

16
佐渡の最西端を守る
「 沢崎鼻灯台 」

佐渡最西端、県道45号佐渡一周線の最終付近に建つ「沢崎鼻灯台」は、溶岩台地の芝生に映える八角形の白い灯台です。多くの灯台が建つ佐渡の中でも高さ24mで一番の高さを誇り、現在のものは二代目で昭和三年に建てられたもの。

また芝生には5月下旬頃からトビシマカンゾウや岩百合などの花が咲き、白亜の灯台とのコラボレーションがとっても美しいです。

道路沿いの階段から下り、岬に広がる枕状溶岩から見上げる灯台も迫力があります。

17
高さ40mから絶景の海上散歩！
「 長者ヶ橋 」

小木港から車で約10分ほどの佐渡一周線沿いに架かる長さ294mの長者ヶ橋。ここから見下ろす佐渡の海がとんでもなく綺麗なんです。

透明度が高く、藻が生える様子がめちゃくちゃ綺麗。おすすめは天気が良い正午辺りの太陽が真上にきている時間帯。陽の光を浴びて、宝石のようにキラキラとエメラルドグリーンに輝く透明な海に思わず声が出てしまいます。高さ40mからの会場散歩をぜひ楽しんで下さい。

橋の上には宿根木出身の幕末の地理学者”柴田収蔵”の世界地図も描かれています。車は近くの深浦駐車場に停めることができます。

18
ウユニ塩湖なフォトジェニック
「 万畳敷 」

佐渡島でウユニ塩湖のような写真が撮れると話題の万畳敷。正式な地名ではなく、場所は沢崎海岸付近。この辺りは海底が地震によって盛り上がってできた平らな溶岩地帯が広がっており、条件がそろえばウユニ塩湖のような美しい鏡張りの世界を楽しむことができます。

潮の満ち引き、時間帯によっても姿を変える一帯。おすすめは夕暮れ時です。天気の良い風が穏やかな日にはぜひ訪れてみては？

19
千石船と船大工の里
「 宿根木の町並み 」

宿根木は北前船の寄港地として栄えた小木海岸の入り江の集落で、今も迷路のような細い路地に100以上の民家が密集しています。一帯が国の”重要伝統的建造物群保存地区”に制定されていて、当時の面影そのままの独特な町並みを歩くことができます。

まるで映画のセットのような風情溢れる異世界感。有名な三角家をはじめ、旧宿根木郵便局や公会堂、小さな隠れ家カフェなどお食事処もあります。案内所で地図をもらい、歴史的な町並みをのんびりと散策はいかがでしょうか。

20
佐渡ならではの体験
「 矢島・経島のたらい舟 」

佐渡といえばたらい舟が有名ですが、島内には小木港近くの力屋観光汽船、宿根木のはんぎり、そしてこちらの矢島・経島の3箇所でたらい舟に乗ることができます。

なかでもおすすめな矢島・経島は、赤い太鼓橋とエメラルドグリーンに透き通る美しい海面が特徴で、穏やかな入り江を歩いて一周することも可能。
まるで古き良き日本の雰囲気の中にタイムスリップしたかのような気分を味わうことができます。

以上、佐渡島の人気観光スポットの紹介でした！！

佐渡島へのアクセス

佐渡島へは新潟県にある二つの港（新潟港・直江津港）から船に乗って行くことができます。

➀ 新潟 ーー 両津航路
【カーフェリー約2時間30分・ジェットフォイル約1時間】
佐渡へのメイン航路。
新潟駅から新潟港はバスで約15分（210円）
新潟空港から新潟港はタクシーで約30分（3000円）
・カーフェリー 1日5便（おけさ丸・ときわ丸）
・ジェットフォイル 1日5便（ぎんが・つばさ・すいせい）

➁ 直江津 ーー 小木航路
【カーフェリー約2時間40分】
関西や中部地方からのアクセスに便利。
直江津駅から直江津港までバスで約10分（180円）
タクシー約10分（1000円）
・カーフェリー 1日2便（こがね丸 ）
※ 小木港から両津港は車で約70分かかるのでレンタカーや宿をとる際注意。

時刻表や運賃の詳細は佐渡汽船公式HPよりご確認下さい。

最後に。

四季を通して
多くの絶景や見所で溢れる佐渡島。

今回紹介しきれなかった魅力が
まだまだたくさんあります。

最低でも一泊、
できれば二泊、三泊ほどして
佐渡の景色と島時間を
ゆっくりと満喫してみて下さいね＾＾