香川県坂出市。
瀬戸大橋を間近に眺めることのできる
陸続きの「 沙弥島 」。
高松からちょっと足を伸ばして
綺麗な海を見ながら
のんびりとした散策を楽しむことができます。
瀬戸大橋を眺めるビュースポット!
万葉の島「 沙弥島 」
かつて香川県坂出港の沖合4kmに浮かんでいた沙弥島は、埋め立てによって陸続きの島となりました。
現在は瀬戸内海国立公園に含まれていて、岡山県と香川県を結ぶ雄大な瀬戸大橋の姿を間近に眺めることができるビュースポットでもあります。
また歌人 柿本人麻呂ゆかりの地として知られるほか、島内には縄文土器類とともに弥生後期からの製塩土器などが多く発見されている史跡の宝庫でもあります。
隣接する周辺スポットには「東山魁夷せとうち美術館」や「瀬戸大橋記念公園」があり、三年に一度開催される「瀬戸内国際芸術祭」の舞台の一つにもなっている沙弥島。
島自体はとても小さいので、ゆっくりと歩いて散策することができます。
沙弥島の見どころを紹介
「ナカンダ浜」の一本榎木と瀬戸大橋
沙弥島といえばまずはこの景色です。
ナカンダ浜に佇む一本榎木(えのき)と、バックには瀬戸大橋。
この景色は多くのメディアや広告にも使われていて、坂出市の人気観光スポットにもなっています。
榎木の下のにはベンチが用意されているので、穏やかな波の音と瀬戸大橋を眺めながらぼーとするのも、最高の過ごし方^^
ナカンダ浜から少し歩いたところにある「ナカンダ浜展望台」からも、海に浮かぶ瀬戸大橋を眺めることができます。
沙弥ナカンダ浜遺跡
瀬戸大橋を望むことができるナカンダ浜は史跡の宝庫。
縄文土器やサヌカイト製石器など、製塩に使用されたと考えられる古墳時代の土器も多く発見されていて、研究者の注目も集めています。
県内でも貴重な遺跡として、県指定史跡に指定されています。
歴史に思いを馳せる「文学ウォーク」
沙弥島は、歌人 柿本人麻呂が船をつけた際に歌を詠んだことで知られる「万葉の島」とも言われます。
人麻呂が詠んだ「狭岑の島」が沙弥島のことだと言われ、遊歩道には柿本人麻呂ゆかりの歌碑や、島の北側オソゴエ浜には「柿本人麻呂碑」が建てられています。
島では毎年、人麻呂の歌とともに煎茶を味わう「万葉茶会」や、万葉の暮らしを体験する「沙弥島まつり」が開催されているのだそうです。
そして同じくオソゴエ浜には、坂出市出身の作家 中河与一の「愛恋無限文学碑」。
昭和10年から朝日新聞に連載された小説”愛恋無限”の最終に沙弥島の自然が描かれていることから、全国有志によって建てられたそう。
そんな文学の歴史に思いを馳せながら、海岸沿いに続く遊歩道をのんびりと散策することができます。
島の最北端・長崎鼻と、遺跡巡り
オゴソエ浜から丘隆を登り更に北へ進むと、島の最北端・長崎鼻に到着。
ここにも古代の遺跡があり、弥生時代の石棺が発見されています。
そして瀬戸大橋と、行き交う船がよく見えるビューポイント♩
静かで穏やかな海は本当に癒されます。
そのままちょっとした森林浴を楽しみながら森の小道を南の方へ。
断崖絶壁の高台から見る瀬戸内海の風景を楽しみながら、所々に遺跡の跡を確認することができます。
「白石古墳広場」では、設置された展望所から間近に与島や本島がみえ、遠くには岡山県の鷲羽山や水島工場群も見ることも。
沙弥島海水浴場
島の南西部にある沙弥島海水浴場は、環境省の「快水浴場百選」にも選ばれている海岸。夏は多くの人で賑わいます。
南国の雰囲気を漂わせる椰子の木が立ち並び、長い砂浜が続いていて、シーズン外には人もいなくてとても静か。
瀬戸内海の島々を眺めながら、のんびりとした島時間を過ごすことができる素敵な場所です^^
沙弥島周辺のスポット♩♩
東山魁夷せとうち美術館
こちらは日本画家「東山魁夷」の版画作品を中心に展示されている美術館で、沙弥島に隣接した位置なので歩いてすぐに行くことができます。
おすすめは館内にあるラウンジ「カフェなぎさ」。
瀬戸内海と瀬戸大橋を目の前に眺めながらくつろぐことができる最高のロケーションなんです!
カフェ利用だけでも可能なので、散策の休憩に一息つきたい時にはぜひ立ち寄りたい場所です。
■ 東山魁夷せとうち美術館
香川県坂出市沙弥島224-13
9:00~17:00(最終16:00) 月曜休→開館カレンダー
テーマ作品310円、特別展620円(カフェのみは無料)
ターニャ・プレミンガー
「 階段・地層・層 」
こちらは瀬戸内国際芸術祭2013の作品の一つ、ロシアの作家ターニャ・プレミンガーによる「階段・階層・層」。
東山魁夷せとうち美術館すぐ近くにあります。
芝で覆われた高さ6mほどの小さな小高い丘。斜面に続くらせん状のなだらかな道を登っていくと、、ここからも瀬戸大橋がよく見えます♩
瀬戸大橋記念公園
こちらも併せて訪れたい場所、沙弥島に隣接する「瀬戸大橋記念公園」です。
岡山県と香川県を結ぶ瀬戸大橋のたもとに広がる10.2haの大きな公園で、瀬戸大橋の完成の記念とともにできました。
噴水や芝生公園をはじめ、遊具やスポーツ場まで整備されていて親子連れにも大人気!
沙弥島からよりも更に間近で見上げる瀬戸大橋の姿は必見!迫力満点です。
更に敷地内には108mの高さから瀬戸大橋を一望、360度のパノラマビューを楽しめる回転式の「瀬戸大橋タワー」や、瀬戸大橋の建設に関する歴史を知れる「瀬戸大橋記念館」、道の駅やカフェもあるので、1日いても飽きることのないくらい楽しむことができちゃいます。
入場料も大きな駐車場も無料なところもポイント♩
カラフルなベンチで一休み
「 八人九脚 / 藤本修三 」
瀬戸大橋記念公園内、瀬戸大橋記念館の隣に設置されているカラフルな八人掛けのベンチは、造形作家 藤本修三氏による作品です。
横並びのカラフルで可愛いこのベンチは、ゆっくりと瀬戸大橋を眺めるのにぴったり!
芝生と青い空に、瀬戸大橋がとっても映えます。
近くには瀬戸大橋の架橋を最初に提唱したとされる、大久保諶之丞(じんのじょう)の銅像もあります。
こんな壮大な橋がこの姿になるまでに、きっとたくさんの苦労やドラマがあったんだろうなあと、目の前に伸びる瀬戸大橋を眺めながらしみじみと感じます。
沙弥島への行き方
沙弥島へは、JR坂出駅から坂出市営バスと乗合タクシーが沙弥島方面へと出ています。
もちろん自家用車やバイクでもいくことができます。
まとめ
沙弥島は知る人ぞ知る
海に浮かぶ瀬戸大橋を眺めるベストスポットです。
車で行くことができる陸続きの沙弥島。
まだまだ訪れる人も少なく
静かにのんびりと過ごすことができます。
潮の香りを感じながら
歴史に想いを馳せながら
穏やかな瀬戸内海と、瀬戸大橋の景色を
ゆっくりと堪能してください^^