都心から南に129キロ。
太平洋に浮かぶもうひとつの東京、伊豆大島。
慌ただしい都会の生活から少し離れて
大地と自然のパワーに癒される
週末だけの島旅が実現できる島。
”東京だけど東京じゃない”
そんなほんの少し離れた東京へ。
今回は夜行フェリーで行く
一泊三日のモデルコースを紹介です。
仕事が終わった金曜日!
いざ夜行フェリーへ
22:00
さるびあ丸に乗って夜の船旅

さあ一週間の仕事を終えた金曜日の夜。東京竹芝から出港している大型客船さるびあ丸で、大島へ出発です!船上から眺める東京の夜景はとっても幻想的。レインボーブリッジをくぐる時の迫力は見ものです。


船のデッキでぼーとするも良し、ビールをぐいっとするも良し、寝るのもよし。夜の船旅ってだけでもなんだかワクワクが止まりません。
6:00
日の出とともに大島に到着!
まずはレンタカーの確保

季節によってはようやく日の出を迎える時間。翌朝6時にいよいよ大島に上陸です!
島には路線バスもありますが、自由に島を満喫したい方はレンタカーがお勧め。事前に予約をしておけばその日の入港場所によって港まで迎えに来てくれます。

バスを利用する場合はフェリーが到着次第に1便が出発します。乗り遅れないよう下船したら速やかにバス停へ。
大島には港が2つあり、その日の天候によって岡田港・元町港のどちらかに入港。
その日の船内でアナウンスされます。
6:30
御神火温泉でさっぱり朝風呂

さるびあ丸にはもちろんシャワー室はありますが、ゆっくり朝風呂して身支度したいという女性の方も多いはず。ここ「愛らんどセンター御神火温泉」は、早朝便にあわせて有難いことに朝6:30から営業している温泉施設です。
露天風呂はないですが、ジャグジーやサウナも完備。お湯は少しぬるめ。軽食や休憩スペースもあるのでゆっくりと旅の支度をすることができます。


8:00
大島のシンボル
三原山 をトレッキング !

島のシンボルともいえる「三原山」は、大島に来たらここは外せないスポットです。
今も火口からは噴煙が立ち上り、自然の雄大な景色を堪能することができます。山頂までは約40分。塗装された道が続くのでハイキング気分で行くことができるので登山初心者でも問題なしです。

天気の良い日には綺麗な富士山も眺めることができ、いくつかのコースに分かれているので自身のスケジュールに合わせてコース選択ができます。詳しくは別の記事で紹介しているので参考にしてみて下さい。
火口付近は足元の悪い砂利道になっているので、最低限スニーカーで!
12:00
「 御神火茶屋 」で絶景ランチ

ランチ処も島にはたくさんありますが、今回は三原山登山口にある「御神火茶屋」をご紹介!
カウンター席からは登ってきた三原山がどーんと見える絶景ランチができちゃいます。


ランチは山小屋定番のカレーや名物のタコスやブリトー、甘酒やあったかいおしるこなど、登山後にホッと一息できるロケーション抜群の茶屋です♪♪
大島町三原山頂 不定休
13:00
椿が咲き乱れる 都立大島公園を散策

1月下旬〜3月下旬になるとたくさんの” 椿 ”が島に咲き乱れます。
こちらの都立大島公園内にある椿園は”国際優秀つばき園”にも認定されていて、ヤブツバキをはじめとする沢山の種類の椿を見ることができる場所です。

広い敷地内には無料で入れる動物園もあるので、椿の季節以外に来ても楽しめます。
元町港から車で16分
入場無料 無休、終日開園
14:00
大島一周のドライブへ

ここは大島の西海岸沿いサンセットパームライン。天気の良い日には富士山を眺めることのできる絶好のドライブロードです。
大島はノンストップで車で一周約1時間!ドライブスポットに立ち寄りながら大島をぐるっと一周ドライブへ♩代表的なおすすめスポットをいくつか紹介します。
① 言わずと知れたパワースポット
「 泉津の切り通し 」

道路沿いに突如現れるのは、苔むした石の壁に巨木の根が張り付いている不思議な場所「泉津の切り通し」です。まるでジブリの世界に出てきそうな階段。パワースポット&フォトスポットとしても人気の場所です。
② 海に浮かぶ奇岩「 筆島 」

海にポツンと火山が海に削られ残った奇岩。
筆が空に向かって立っているように見えることから、書き初めのような気分で何か新しいことを始める時に訪れると良いのだとか。
③ 大自然と歴史の造形美
「 地層切断面 」

一周道路から一際目立つ地層のしましま模様。通称「バウムクーヘン」とも呼ばれる地層は、約2万年間の噴火のたび堆積したスコリアや火山灰が何重にも層になって出来上がったものです。 都心から約120キロ先に浮かぶ伊豆大島。フェリーで約6時間 ジェット船で2時間弱と伊豆諸島の中でも最も都心から近い島です。しかし一歩踏み入れればそこはもう別世界 ... 続きを見る
他にもドライブで立ち寄れるスポットはたくさんあります。こちらも別記事で書いているので参考にしてみて下さい。
【伊豆大島】観光スポット20選 ! 火山島の絶景を巡る一周ドライブ
17:00
赤禿で最高の夕陽を眺める

都会では沈んでいく夕陽を眺める機会ってなかなか無いんじゃないでしょうか。日の出や夕陽を見ることも、旅の楽しみとされてる方も多いのでは?
サンセットパームライン沿いにある”赤禿(あかっぱげ)”は夕陽の絶景スポット。近くの火口から噴き出した熱い溶岩の粒が降り積もってできたという赤い丘が、この名前の由来なんだそう。


真っ赤に染まる夕陽を見る頃には、きっと大島のことを好きになっているはず。
18:00
宿へチェックイン

大島の宿泊施設はホテルから民宿、ゲストハウス、キャンプ場など様々なタイプがあります。ご自身の旅のスタイルに併せて探してみて下さい。
ある日の某民宿では宿泊客が私だけということで、素泊まりにも関わらず手作りのご飯とお酒を出していただきました。初めて見た”椿の天ぷら”や明日葉、べっこう寿司、島の焼酎などの地元料理を堪能させていただき、結局宿の方と夜中まで酒盛りして楽しんだのはいい思い出です笑


そして大島で造られるこの本格島焼酎”御神火”はデザインも可愛くてお土産にもぴったり。御神火×大島牛乳の相性も抜群でした。

その日その場所でたまたま居合せたという出会いに花が咲く、それぞれの一夜。そんな一期一会の出会いも、一人旅の醍醐味ですよね。
2 日 目
6:00
1日の始まりは日の出から

頑張って早起きして日の出でもみようかな?なんて思ってしまうのが不思議な旅のチカラ。おすすめの日の出スポットとしては島の南部にある「トウシキ海岸」や、岡田港すぐ近くの「日の出浜」(日の出浜は3月中旬辺りから見えます)
島に来た時くらい、日の出とともに1日を始めるのもありじゃないですか?

■ トウシキ海岸
大島町差木地 島の最南端
■ 日の出浜
岡田港徒歩2分
9:00
「 裏砂漠 」で圧倒的な自然を感じる

三原山の東側一帯に広がる裏砂漠。実はここ、地図上で日本で唯一 ”砂漠” と表記されている場所なんです。
どこまでも続く黒い地面はまるで、月面を歩いているような不思議な感覚。名前も知らない惑星に取り残されてしまった様なそんな異世界感と圧倒的な自然のパワーを感じることができる場所です。

月と砂漠ラインの看板を目印に進み、駐車場に車をとめて15分ほど歩くと第一展望台。さらに15分ほどで第二展望台まで行くことができます。
基本風が強い場所ですが、日によっては前に一歩も進めないくらいになるので充分にご注意を!!

元町港から車で26分
一周道路から看板を目印に。駐車あり
11:00
波浮の港をのんびり散策

川端康成”伊豆の踊り子”にも登場する”波浮の港”は、ノスタルジーでどこか懐かしさを感じられるスポットです。
かつては風待ちするための漁船で溢れかえっており、小さな波浮の港は船員や観光客でとても賑わっていたそう。昔ながらの家が並ぶ情緒溢れる街並みはどこもカメラを向けたくなります。
では波浮に来たら立ち寄りたい人気フードをご紹介。
① 鵜飼商店の”揚げたてコロッケ”

まずは赤い旗が目印の鵜飼商店のコロッケ。一個60円というお手軽さで注文してからその場で揚げてくれます。地元の人にも愛される熱々サクサクの絶品コロッケ、海を見ながら港でどうぞ^^
東京都大島町波浮港1 9:00~18:00 水曜定休
② カフェ島京梵天の”羽付きたい焼き”

踊り子坂を登りきると現れるのがここ、たい焼き自慢のカフェ島京梵天(とうきょうぼんてん)。こちらも注文してから焼いてくれるので、あつあつ中はもっちもちのボリューム満点の羽つきたい焼きを頂けます。
お洒落な昭和レトロな雰囲気で、店内でゆっくりしてもテイクアウトでもok。波浮に来たら必ず寄りたいお店です♪
③ 波浮の景観にひっそり馴染む" hav cafe "

伊豆大島を舞台にしたドラマ”東京放置食堂”で、主演の片桐さんが働いていた居酒屋”風待屋”としてロケに使われたとってもお洒落なカフェです。
古民家を改装して造られた、波浮の景観に馴染むよう佇むhavcafe。世界中を旅したという優しくて凛としたオーナーさんが温かく迎えて下さいます。
■Hav Cafe(はぶカフェ)
大島町波浮港一番地 土曜〜火曜 10:00〜17:00
14:30
あんこさんに見送られ帰路へ

あっという間に帰りの船の時間。レンタカーは基本その日の出航地に乗り捨てができます。
その日の出港の港については東海汽船のHPに記載されます。
そして出航時、椿祭りの期間中だけですがこうしてあんこさん達が紙テープでお見送りをしてくれるんです。船内にはホタルのヒカリ。これがまたうるっとくるんです。


映画のワンシーンのような光景は、何度経験しても心にグッと来てしまいます。これが島旅、船旅の醍醐味。

はじめて来た土地なのに、帰る頃には故郷を離れる様な寂しさが込み上げてしまう。
一人で来ても、島のひとはいつも暖かくて優しい。
また帰ってきたくなる。島旅は、いつもそう。
17:00
旅の締めくくりはデッキで

帰りは約4時間半の船旅です。でも乗ったからといって安心してはいけません!
陽が沈む時間の30分前に是非外のデッキへ出てみてください。旅の締めくくりには最高の景色がきっと待っているはずです。
あっと言う間の二日間を思い返しながらきっとそれぞれ色んな想い。
自分だけの大切な時間を、最後まで満喫して下さい^^
週末リフレッシュの島旅へ

東京とは思えない自然でいっぱいの大島。
行こうと思えばいつでも行けてしまう大島。
ジェット船なら日帰りだって可能な大島。
ちょっとした気分転換がしたかったり、
フラっと誰もいない所へ行きたくなったり。
気分をリフレッシュするには
充分すぎるくらいの時を過ごせるはずです。
思いっ切って離島一人旅、してみませんか?
大島へのアクセス ..
大島へは夜行フェリー以外にもジェット船、飛行機の3つの行き方があります。

▼ 竹芝浅橋より
① 大型客船 6時間 (¥4,780~)
② ジェット船 1時間45分 (¥7,760~)
東海汽船 https://www.tokaikisen.co.jp
▼ 調布飛行場より
③ 飛行機 25分 (¥11,800)
新中央航空 https://www.central-air.co.jp
お得なツアー情報などもあるのでぜひ東海汽船公式サイトをチェックしてみて下さい。
